「母親をやめたい」と感じた時に読んでほしい話|乳幼児期編
「母親をやめたい」と感じてしまったときに読んでほしい話
:乳幼児期編
① はじめに
そんな言葉がふと頭に浮かんでしまい、あとから強い罪悪感に襲われていませんか。
朝から子どもに泣かれ、イヤイヤに付き合い、やっと寝たと思ったら自分も限界。
誰にも見られていないところで、ため息ばかり増えていく。
「本当はかわいいはずなのに、そう思えない自分がつらい」
「かわいいと思えない自分は親失格じゃないのか?」
そんな気持ちを抱えている方も少なくありません。
この記事では、「母親をやめたい」と感じてしまう背景と、その気持ちとの向き合い方、そして少しでも心が軽くなる具体的なヒントをお伝えします。
■ なぜ「母親をやめたい」と感じてしまうのか
この気持ちは、決して特別なものではありません。
むしろ、真剣に子育てに向き合っている方ほど感じやすいものです。
この感情は『理想の子育て』と『現実の子育て』のギャップから生じることが少なくありません。

努力が報われない感覚
乳幼児期の子どもは、自分の感情をコントロールする力がまだ未熟です。
そのため、突然泣いたり、思い通りにならないと強く怒ったりします。
さらに、言葉の発達も未熟なため、自分の状態をうまく言葉で表現することができません。
乳幼児が言葉ですべてを表現することが難しいことは、多くの母親が頭ではわかっています。
しかし、その結果として、
・たたく
・泣く
・物を投げる
等を子どもがした時に冷静に対応することはとても困難です。
頭では理解しているが、感情が追い付かない状況が起こります。
そして、その原因を親は自分の責任と感じやすいのです。
「ちゃんと育てなければ」、「良い母親でいなければ」と、
無意識のうちに高い基準を自分に課して、頑張っているのにそれが達成できていない自分はダメだと考えます。
実際は、子どもの発達の過程として起こっていることであると理解することはとても大切です。
この「理想」と「現実」のズレが積み重なることで、
心の余裕が少しずつ削られていきます。
そんな時は、そのサインをキャッチして、自分が少しでも楽にできる方法を相談してみませんか。
ごはんは、お惣菜。掃除は2日に一回。公的な制度を使って少し子どもと離れる時間を作ることもできます。
つまりこの気持ちは、「弱さ」ではなく、これまで頑張ってきた結果として自然に生まれるものです。
・このテーマについて詳しく知りたい方は、この記事もぜひ読んでみてください
親の自己肯定感の育て方
24時間終わらない責任の重さ
子育ては、どれだけ疲れていても「今日は休みます」と言えない仕事。
特に乳幼児期は、夜泣きで何度も起きる日もあれば、朝から晩まで「ママ、ママ」と呼ばれ続ける日もある。
自分のペースでトイレにも行けず、食事もゆっくり食べられない。

そんな生活が毎日続くと、心も体も常に緊張したままになります。
赤ちゃんの頃は睡眠、授乳。幼児期はイヤイヤ期、保育園が始まれば人間関係や学習の悩み…。
「やっと一段落したと思ったら、次の波が来る」
この繰り返しが、親のエネルギーをじわじわと奪っていくのです。
親が「やめたい」と感じるのは、
“弱いから”ではなく、“休みなく続く責任の重さに体が悲鳴を上げているから”。
これは誰にでも起こりうる、自然な反応です。
だれにも頼れず‘抱え込む‘状況
乳幼児期の子育ては、親の生活のほぼすべてが子ども中心になります。
でも人に聞くと自分ができていない人に思われるかも...
この時期は、1日の大半を子どもと二人きりで過ごすことも珍しくありません。
しかし、子どもは、まだ言葉でうまく気持ちを伝えられません。
泣く理由も分からず、何をしても泣き止まない時間が続くと、
「どうしたらいいの?」「私のやり方が悪いのかな?」と不安だけがどんどん膨らんでいきます。
それでも周りに頼れる人がいないと、
・泣き声を聞きながら一人で抱っこし続ける
・寝不足のまま家事と育児を回す
・外に出る余裕もなく、気づけば大人と話していない
こんな“孤立した育児”になりやすいのです。
「誰かに代わってほしい」、「少しでいいから休みたい」
そう思っても、代わりがいない現実がのしかかります。
そして気づけば、「もう無理かもしれない」、「子育てをやめたい」という言葉が心の中に浮かんでしまうのです。
孤独は、体力よりも先に心を削る。
これは親が弱いのではなく、
乳幼児期の育児が“ひとりでは抱えきれないほど重い”からです。
・このテーマについて詳しく知りたい方は、この記事もぜひ読んでみてください
ワンオペ育児のストレスを減らすコツ
“良い親でいなきゃ”というプレッシャー
乳幼児期は、親が子どものすべてを担う時期になります。
だからこそ、
「ちゃんと育てなきゃ」、「この子の成長は私の頑張り次第」
というプレッシャーが強くなりやすい時期でもあります。
SNSでは、
・手作り離乳食
・整った生活リズム
・穏やかに接するママ
・おしゃれで余裕のある育児
が当たり前のように流れてきます。
一方で現実は、
・離乳食を食べてくれない
・寝かしつけに1時間以上かかる
・イヤイヤで外出すら大変
・家は片付かない
・自分の時間はゼロ
そんな“普通の毎日”が続きます。
すると、「私だけうまくできていない」、「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込んでしまうのです。
乳幼児期は、子どもの発達も感情も不安定で、親がどれだけ頑張っても思い通りにならないのが普通です。
それでも「良い親でいなきゃ」と自分を責め続けると、心はどんどん疲れていきます。
これは親の問題ではなく、
“完璧な育児”を求められやすい社会の構造が、乳幼児期の親を追い詰めている可能性が高い。
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よい親になろうとして苦しくなる理由とその対処法
■ よくあるNGな受け止め方
この気持ちが出てきたとき、多くの方が自分を責めてしまいます。
- こんなこと思うなんて母親失格だ
- もっと頑張らなきゃいけない
- 他のお母さんはちゃんとできているのに
心が疲れているときほど、人は自分に厳しくなりやすいのです。
まず必要なのは、「子育て疲れたな」、「自分の時間ほしいな」という自分の気持ちに気づき、その状態をそのまま認めてあげることです。
そんな風に考えるのいけないことだと思わなくてもいいんです。
■ 具体的な対応方法
① 意識的に“離れる時間”をつくる
数分でもいいので、子どもと距離を取る時間をつくります。
別の部屋に行く、トイレにこもる、深呼吸する。
それだけでも脳の興奮が少し落ち着きます。
② 「今日はこれでいい」と基準を下げる
毎日100点を目指す必要はありません。
60点でも「十分やれている」と考えることが、
長く子育てを続けるためには大切です。
③ 誰かに話す
気持ちは、外に出すことで整理されます。
「こんなこと思ってしまう」と言葉にするだけでも、
心の中の重さは変わってきます。
④ できていることを見つける
子育てでは、できていないことばかりが目につきます。
でも実際には、毎日たくさんのことをこなしています。
いろいろあったかもしれませんが、一日無事に終わったときには、頑張った自分をねぎらってあげてください。
■ 親としてのマインドセット
大切なのは、「良い母親でいなければ」という考えを少し緩めることです。

子どもにとって必要なのは、“完璧な母親”ではありません。
一緒に過ごし、ときに失敗しながら関わってくれる大人です。
イライラしてしまう日があっても大丈夫です。
うまくいかない日があっても、それで関係が壊れることはありません。
■ ストレスマネジメントの視点
子育てのストレスはゼロにはできませんが、減らすことはできます。
人の脳は、余裕がなくなるとイライラしやすくなる仕組みがあります。
- 手を抜ける家事は思い切って減らす
- 一時保育や支援サービスを活用する
- 休む時間を“予定”として確保する
特に幼児期は、子育ての中でも負担が大きい時期です。
「今はそういう時期」と捉えることで、少し気持ちが楽になることもあります。つまり、「気合い」ではなく「余裕」をつくることが重要です。
③ まとめ
「母親をやめたい」と感じるのは、あなたがそれだけ頑張ってきた証です。
その気持ちを無理に消そうとしなくて大丈夫です。
まずは、「つらい」と感じている自分に気づいてあげてください。
完璧でなくてもいい。
今日をなんとか過ごしている、それだけで十分です。













