分離不安が強い子への対応について

分離不安が強い子への対応
心理士パパがやさしく「安心を育てる関わり方」解説
「離れると毎回パニックになる」
「保育園や学校の朝が戦場のよう」
「このままで自立できるの?」
分離不安が強いと、親も心が削られますよね。
でも大丈夫です。
分離不安は“なくすもの”ではなく、“安心を育てる途中”にあるサインです。
この記事では、心理士としての現場経験と父親としての実感の両方から、
分離不安が強い子への具体的な対応をやさしく整理していきます。
この記事でわかること
- 分離不安への基本姿勢
- やってはいけない対応
- 安心を育てる具体策
- 年齢別のヒント
① まず大前提:分離不安は「安心を求める力」
分離不安が強い子は、弱いわけではありません。
むしろ、
安心できる存在をしっかり求められる子でもあります。
問題は「泣くこと」ではなく、
安心がまだ内側に十分育っていないことです。
② やってはいけない対応
焦ると、ついやってしまいがちな対応があります。
- 無理に突き放す
- 「もう赤ちゃんじゃないでしょ」と叱る
- こっそりいなくなる
- 泣くことを恥ずかしいものにする
これらは一時的に泣き止むことがあっても、
「不安は一人で抱えるもの」という学習につながることがあります。
分離不安が強い子ほど、「安心の予測可能性」が必要です。
③ 安心を育てる基本対応
ポイントは3つです。
安心を内側に育てる対応
- ① 予告する
- ② 戻ることを必ず守る
- ③ 再会を丁寧にする
① 予告する
「買い物に行くよ。30分で戻るよ。」
具体的に伝えることで、不安は下がります。
② 必ず守る
小さな約束を守る体験が、“内蔵バッテリー”を育てます。
逆に約束を守られなかった体験は、不安を強めてしまいます。
多少子どもに我慢が必要でも、親が守れる約束にすることが大切です。
③ 再会を丁寧に
「待っててくれたね」
この一言が安心を強くします。
④ 泣いたときの具体的対応
泣いているときに大事なのは、
「早く泣き止ませること」ではありません。
- 気持ちを言葉にする(「不安だったね」)
- 落ち着くまでそばにいる
- 身体的安心(抱っこ・手を握る)
そして落ち着いてから、
「でも必ず戻るよ」
「あなたは大丈夫」
と未来をつなげます。
これを繰り返すことで、子どもは、泣かなくてはいけないほどの不安を感じなくても大丈夫になってきます。
⑤ 年齢別ヒント
年齢によるポイント
- 1〜3歳:安心の繰り返し体験が中心
- 年少〜年長:見通しを具体化
- 小学生:言葉での説明+成功体験
年齢が上がるほど、「理解できる説明」が助けになります。
発達的にも、目の前に親が見えていないと安心できない時期から、目の前にいなくても心の中に親を感じることで安心感を抱ける時期へと変化していきます。
これは、『愛着』と深く関係しています。気になる方は、『愛着』に関する記事も読んでみてください。
⑥ 親が整うことも大切
分離不安が強いと、親も不安になります。
「このままでいいの?」
「甘やかしているのでは?」
ですが、親の不安は子どもに伝わります。
親が「大丈夫」と思えるほど、子どもの安心も育ちやすくなります。
親のブレない姿が子どもに安心感を与えます。
⑦ まとめ:分離不安は消すものではなく育てるもの
まとめポイント
- 無理に突き放さない
- 予告と約束を守る
- 再会を丁寧にする
- 親の安心が土台
分離不安は、「自立できない証拠」ではありません。
安心が十分に育てば、自然と外の世界へ向かう力が生まれます。
焦らず、少しずつ。
安心を“内側の力”に変えていきましょう。
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