よい親になろうとして苦しくなる理由とその対処法を

心理士パパが心が軽くなる視点をやさしく解説

 

「ちゃんとした親でいなければ」
「間違えない子育てをしないと」

そう思うほど、苦しくなっていませんか?

真面目で責任感がある親ほど、子育てで自分を追い込みやすくなります。
でも実は “よい親であろうとしすぎること”自体が苦しさの原因になることがあります。

この記事では、心理の視点から、よい親になろうとして苦しくなる理由と、心が軽くなる考え方を整理します。

この記事でわかること

  • がんばるほど苦しくなる心理メカニズム
  • 真面目な親ほどつらくなる理由
  • 「よい親」思考の落とし穴
  • 気持ちが楽になる視点の持ち方

 

結論:「正解の親」を目指すほど、心は消耗する

子育ては正解探しではなく、関係づくりです。
先にポイント
・完璧基準は終わりがない
・コントロール不能領域が多い
・努力と結果が比例しにくい

以上のポイントを中心に説明していきます。

なぜ「よい親」を目指すほど苦しくなるのか

① 子育てはコントロール不能領域が多い

努力すれば結果が出る世界なら楽です。
でも子育ては違います。

  • 気質の個人差
  • 発達の波
  • 体調の影響
  • 環境要因

親の関わりだけでは決まりません。

それでも「全部自分の責任」と背負うと、心が疲弊します。

親自身だって、自分ですべてがコントロールできるわけではありません。

転勤や病気、親の介護など、自分ではどうにもできないイベントが子どもへ影響を与えることもあります。

② 理想像が高すぎる

情報が多い時代です。

  • 専門家の発信
  • SNSの子育て発信
  • 比較文化

理想値がどんどん上がります。

たとえ話
毎日100点を目指すテストを続けるようなものです。疲れるのは当然です。

 

特にSNSとの付き合い方は重要です。多くは、生活の一部分の切り抜きです。そこには見えない苦労や不安を載せない人のほうが多いです。

③ 「失敗=悪影響という思い込み

多くの親がこう考えます。

「間違えると取り返しがつかない」

しかし発達は単発では決まりません。
親子関係は長期に及び、その中で繰り返されるの関係パターンで決まります。

世界中を見渡しても、20年間一度も失敗をしたことがない人はいません。

子どもには、失敗してもリカバリーできることを見せることの方が大切です。

関係性は、そうやって育まれるものです。

まじめな親ほどハマる3つの思考パターン

全部自分のせい思考

子どもの状態を100%自責で捉える。

常に最適解思考

毎回ベスト対応を目指す。

感情禁止思考

イライラしてはいけないと抑圧する。

この3つがそろうと、燃え尽きやすくなります。感情は自分のメンタルを図る大切な指標の一つです。どんな感情でも大切にしましょう。

 

心理的に見ると「よい親」より大事なもの

安定して戻れる関係

毎回正しいより、戻れる関係。

修復できる力

怒っても、あとでつながり直せること。

感情がある関係

無感情より、揺れながら関係がある方が健全です。

「失敗しない親」より「修復できる親」が発達を支えます。

 

苦しさが強くなる危険サイン

  • 常に自己採点している
  • 子どもの反応で自己価値が揺れる
  • 休んでいても罪悪感
  • 楽しさが消えている

これは努力不足ではなく、頑張りすぎて、疲れているサインです。

こんな時は、一人で悩むのではなく、近くの話せる相手を見つけましょう。

身近な人には相談しづらい場合は、専門家を頼っても大丈夫です。

 

心が軽くなる視点の切り替え

① 合格ラインを下げる

60点運用にします。

② 単発でなく流れで見る

1日でなく、1か月単位で見ます。

③ 関係スコアで見る

行動でなく、つながりで評価します。

④ 「今日はここまで」で止める

やり切らない勇気を持ちます。

しんパパ
しんパパ
子育ては短距離走ではなく、超長距離走です。どちらかといえば、長距離走の伴走者のような役割かもしれません。

 

研究的にも「ほどほど」が最適

発達研究では、毎回の完璧な反応は不要とされています。

反応が合うのは3〜4割で十分です。それでもかなりすごい確率です。
残りは修復で補えます。

 

まとめ

まとめポイント

  • 完璧基準は心を消耗させる
  • 子育ては制御不能要素が多い
  • 失敗より修復が重要
  • 60点運用でよい
  • 関係の継続が最優先

 

よい親になろうとする気持ちは、愛情の証です。
だからこそ、その優しさを時には自分にも向けてください。

子どもと一緒に幸せになるために大切なことは、完璧な親でいることではなく、むしろ失敗しても修復できることを示せる親だと思います。

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