甘えすぎは本当に悪いのか?

「甘えさせすぎると、わがままになるのでは?」
子育てをしていると、一度はこの不安が頭をよぎるのではないでしょうか。
でも実は、“甘え”については多くの誤解があります。
この記事では、愛着と発達の視点から、甘えは本当に悪いのか?をやさしく整理していきます。
この記事はこんな方に向いています
- 甘えさせすぎか不安になる
- 自立をどう育てるか知りたい
- 抱っこやスキンシップの目安を知りたい
- 専門的な視点で理解したい
甘えすぎは本当に悪いのか?結論から言います
多くの方が逆のイメージを持っていますが、心理発達の土台は安心感です。
依存 → 安心 → 自立
この順番で発達します。
なぜ「甘え=悪い」と思われやすいのか
なぜ「甘え=悪い」と思われやすいのか
甘えに対する誤解が生まれやすい理由があります。
① 自立を急がせる文化
早く一人でできることが良い、という価値観が強いと、甘えが後退に見えてしまいます。
② 困らせている行動だけが目につく
しがみつく、離れない、泣く行動は負担に感じやすいため、否定的に見えがちです。
甘えと「要求の通し放題」は別です。ここは後で整理します。
心理学でいう「甘え」とは何か
心理学でいう「甘え」とは何か
心理学でいう甘えは、わがままではありません。
安心できる相手に頼れる力のことです。
- 困ったら頼れる
- 不安を表現できる
- 気持ちを出せる
これは将来のメンタルヘルスにも直結します。
人は一人では生きていけません。将来子どもがたくさんの人に支えてもらうためには、助けを求める力というのは非常に大切になります。
甘えさせると自立が育つ理由
甘えさせると自立が育つ理由
安心が行動エネルギーになる
安全基地があると、子どもは探索行動を始めます。
失敗しても戻れる場所がある
これが挑戦を支えます。
ただ、すぐに挑戦できないことを心配することはありません。挑戦したいことができた時にその準備ができていることが大切です。
そのための安全基地です。
甘えさせていい場面・調整が必要な場面
甘えさせていい場面・調整が必要な場面
十分に応じてよい甘え
- 不安でくっつく
- 疲れている
- 環境変化の後
- 寝る前
枠を作る甘え
- 危険行動
- 他者を傷つける行動
- 生活リズムを崩す要求
ここが、とても難しい部分でもあります。私もこのメリハリをどうつけたらいいかはとても悩みます。
これも少しづつ整えていけばいいんです。焦らずいきましょう。
よくある質問
よくある質問
何歳まで甘えさせていい?
年齢ではなく、その子の安心度で考えます。
抱っこを求められたら?
応じて問題ありません。むしろ安心の補給です。
これは、私の経験でもよくある悩みの一つで。抱っこしすぎると、よくないのではないか?
答えは、大丈夫です。
子どもへのかかわりが抱っこばかりになっていると、それしか安心の補給ができなくなり、抱っこを求める行動が増えますが、それ以外にもたくさんの安心感をあたえていれば、年齢とともに落ち着いていきます。
まとめ
まとめ
まとめポイント
- 甘えは発達の土台
- 安心が自立を育てる
- 甘えと放任は別
- 依存→安心→自立の順番
子どもの甘えは、「心のエネルギー補給」です。
満たされた子は、自分から前へ進みます。
むしろ、子どもから甘えられる期間は、人生で考えるととても短い時間です。十分に甘えさせてあげて、安心感を育む事を楽しみましょう。
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