抱っこは何歳までしていい?

抱っこは何歳までしていい?心理士パパが発達と愛着の視点でやさしく解説
「抱っこって、いつまでしていいんですか?」
外で言われたり、周りの目が気になったりして、不安になることはありませんか。
「もう大きいのに甘やかしでは?」と思う一方で、求められると応えてあげたい気持ちもある。
多くの親がこの間で揺れます。
この記事では、愛着と発達の視点から、抱っこは何歳までしてよいのかをやさしく整理します。
この記事でわかること
- 抱っこの発達的な意味
- 年齢より大切な判断基準
- 甘やかしとの違い
- 抱っこの上手な使い方
結論:年齢の上限はない。必要がある間は意味がある
・抱っこは安心の補給行動
・安心が足りると自分から離れる
・無理にやめさせる必要はない
抱っこはなぜ大切なのか
抱っこは単なるスキンシップではありません。
神経系と感情を落ち着かせる調整行動です。
- 心拍が安定する
- 不安が下がる
- 緊張がゆるむ
- 安心ホルモンが出る
これは乳児だけでなく、幼児・学童にも起きます。
抱っこをするというのはとても理にかなっている行動です。身体的にも心理的にも子どもの安心感を育むためのとても重要なかかわりになります。
年齢別:抱っこの意味の変化
0〜2歳
生理的な安心の中心です。抱っこは基本ニーズです。
3〜5歳
感情調整の役割が強くなります。疲れ・不安・環境変化のときに増えます。
小学生以降
頻度は減りますが、強いストレス時には有効です。形は「寄りかかる」「くっつく」に変わることもあります。
ただし、あくまでも年齢は参考程度に考えてください。子どもの発達はそれぞれ違います。子どもに合わせた形で進んでいけばいいので、1~2才の差に神経質にならなくても大丈夫です。
「抱っこ=甘やかし」ではない理由
甘やかしは、必要な境界まで崩すことです。
抱っこは安心を与える行為で、別物です。
甘やかしになるケース
- ルールを全部撤回する
- 要求を無制限に通す
- 例:幼稚園の登園時にずっと抱っこをし続ける。
甘やかしではない抱っこ
- 不安時の安心補給
- 感情の立て直し
- 挑戦前のエネルギー補充
- 例:初めての幼稚園の登園が不安なため、抱っこをする。
安心を与えることと、ルールをなくすことは違います。
抱っこを求める本当の理由
行動の裏には状態があります。
- 疲れている
- 刺激が多すぎた
- 不安がある
- 甘えたい気分
抱っこ要求は「困っているサイン」のことも多いです。
小さな子どもは、自分のことでもすべてを言語化できるわけではありません。赤ちゃんが泣くことですべてを伝えようとするのと同じです(ミルク、おむつ、体調不良)。
よく子どもの様子を観察する意識が大切です。
応じた方がよい場面
- 環境が変わった日
- 園や学校の後
- 失敗や叱責の後
- 寝る前
- 体調が悪いとき
不安な感情を平常に戻すことが愛着を育むためにもとても大切です。
その点からも、抱っこで子どもの不安を収めてあげることはとても重要な一つの方法になってきます。
調整してもよい場面
- 危険な場所
- 物理的に難しいとき
- 毎回同じパターンで依存しているとき
その場合は:
- 時間を区切る
- 座って抱きしめる
- 手をつなぐ
など形を変えます。
よくある不安への答え
抱き癖はつく?
安心は癖ではなく土台になります。
自立が遅れない?
むしろ安心がある方が自立は早まります。
基本的には、抱っこは子どもの安心感を育む行為だと考えましょう。
心配な時は、「これは子どもが安心感を求めていそうな場面や環境だろうか?」という視点で考えると甘やかしとの判断ができるようになります。
まとめ
まとめポイント
- 抱っこに年齢上限はない
- 安心が満ちると自然に減る
- 甘やかしとは別物
- 感情調整の重要な手段
抱っこは、子どもの「戻れる場所」を体で伝える行為です。
求められるうちは、安心のサインとして受け止めて大丈夫です。
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