怒りすぎてしまった後の正しいかかわり

怒鳴ってしまったあとに強い後悔が残るのは、あなたが真剣だから
「また怒鳴ってしまった…」
「言いすぎたかもしれない」
「子どもの心に傷を残したのでは」
子育て中、この後悔を経験したことがある親はとても多いです。
そして、後悔できるということ自体が、子どもを大切に思っている証拠でもあります。
今回は、怒鳴ってしまった後にどう関わればよいのかを、心理の視点からやさしく整理します。
大切なのは「怒鳴らない完璧な親」ではなく、関係を修復できる親です。
なぜ私たちは子どもに怒鳴ってしまうのか
怒鳴りは「性格」ではなく、ほとんどが状態反応です。
状態反応とは、自分の状態で出てしまう反応のことです。
怒鳴りやすくなる条件
- 疲労がたまっている
- 時間に追われている
- 余裕がない
- 「ちゃんとさせなきゃ」という責任感が強い
- 自分も我慢を続けている
脳は余裕がなくなると、理性的な判断よりも「反射的な強い反応」が出やすくなります。
これは神経の仕組みとして自然なことです。
つまり怒鳴りは、悪い親の証拠ではなく、自分の負荷が強くなっているサインでもあります。
よくある誤解:怒鳴ったら全部ダメになる?
ここはとても重要です。
親子関係は「一回の出来事」ではなく「繰り返しの関わり」で作られます。
むしろ影響が大きいのは:
- 怒鳴った後に無視する
- 何事もなかったように振る舞う
- 親が距離を取ってしまう
です。
修復があれば、関係はむしろ強くなります。
怒りすぎた後の行動が重要!
怒鳴ってしまった後の正しい関わり方【5ステップ】
① まず親の感情を落ち着かせる
先に整えるのは「子ども」ではなく「親の神経」です。
- 深呼吸を3回
- 水を飲む
- その場を少し離れる
- 座る
これだけで神経の興奮は下がります。
② 短く謝る(言い訳なし)
子どもへの修復はシンプルで十分です。
「さっきは大きな声を出してごめんね」
「パパ(ママ)怒りすぎた」
長い説明や説教は不要です。
③ 気持ちを言葉にする
親の感情を説明すると、子どもは理解しやすくなります。
- 「疲れてて余裕がなかった」
- 「心配で強く言いすぎた」
これは責任転嫁ではなく、感情の見える化です。
感情は大切です。「怒り」も大切な感情です。あとはその出し方の問題です。
大人が気持ちを言葉にすることで、子どもが感情を考える機会にもできます。
④ 子どもの気持ちを受け止める
子どもが黙っていても、代弁してOKです。
- 「びっくりしたよね」
- 「怖かったよね」
- 「イヤだったよね」
正確でなくても構いません。
「気持ちに関心を向けること」自体が修復になります。
⑤ スキンシップか近い距離で終える
- 肩に触れる
- 頭をなでる
- 横に座る
体の安心は、言葉より早く伝わります。
年齢別のポイント
未就学児
- 言葉より表情と距離が重要
- 抱っこや接触が有効
小学生
- 理由説明が理解できる
- 短い対話が効果的
思春期
- すぐに話さなくてよい
- 時間差修復でもOK
やってはいけない対応
- 正当化する(あなたのせいで怒った)
- 無視する
- 過剰に謝り続ける
- ご機嫌取りで物を与える
過剰な謝罪は、子どもに「親を支える役割」を背負わせます。
落ち着いた一言で十分です。
親の感情ケアが最優先
怒鳴りを減らす一番の方法は、しつけ技術ではありません。
- 睡眠
- 一人時間
- 話せる相手
- 手抜きの許可
大人だっていつも完璧でいれるわけではありません。
たまには子どもに向けている眼を自分自身に向けてあげる必要があります。
親の安心が、子どもの安心の土台になります。
まとめ:関係は何度でも修復できる
怒鳴ってしまう日はあります。
それでも大丈夫です。
本当に子どもの心を育てるのは、
- 謝れること
- 戻ってこられること
- つながり直せること
です。
完璧な親ではなく、戻ってくる親でいれば十分です。






