「兄弟喧嘩をやめさせたい。」
「兄弟喧嘩が始まるとイライラが止まらない。」
「兄弟で仲良くしてほしいけど、どうしたらいいの?」
『兄弟けんか』に関する相談はとても多いです。
今回は『兄弟喧嘩へのNG行動』について話していきます。
・一方的にしかりつける
・無視する
・兄弟の交流を減らす
程よく見守り、大人が限界設定(手を出さない、暴力的な言葉を使わない)をして、それを超えたら止める。譲ったり謝れた時には褒めましょう。
では、
NG行動その1『一方的にしかりつける。』
子どもの行動の背景には必ずその理由が隠れています。
もう少しいうと、その行動をとるしかなかったと考えられます。
子どもに聞いてみましょう。
「ケンカは良いこと?悪いこと?」
子どもは、
「悪いこと!」
と答えるでしょう。
頭では分かっていても、まだ未熟な子どもはケンカをしてしまうのです。
そんな時に、一方的に怒られる体験は、
子どもの自尊心を傷つけることになってしまいます。
まずは、「何があったの?」と聞いてみましょう。
もちろん、今まさにつかみ合いをしていれば先に行動を止めてから、
話を聞きます。
そして、注意するのは、子どもの行動です。
ケンカに至る理由は何にせよ、暴力での解決は注意すべきです。
そして、暴力以外での解決方法を教えるいい機会になります。
NG行動その2『無視する』
毎日のように兄弟喧嘩をしているのを見るのはつらいことです。
ついつい、無視してしまうこともあるでしょう。
人はつらいことを繰り返し体験すると、感情を麻痺させます。
これは、自分の心を守るための大切な機能です。
そして、この機能は無意識の中で進むことが大半です。
兄弟喧嘩に慣れて、見たくも、聞きたくもなくなり「無視する」という行動になります。
もちろん大人である私たちも、心を守ることは大切なことです。
自分が壊れそうになっているなら、その場から離れるという手も咎められません。
しかし、家庭では、大人である我々は、子どもの安全基地の役割を持っています。
兄弟喧嘩をやっている子どももその行動が良い行動だとは思っていません。
大人である我々が、その場を離れることで子どもが感じるのは、
「見捨てられ感」
「安心感の欠如」
「孤独感」
になります。
兄弟喧嘩をすぐに止める必要はないですが、
一定の限度を超えたときには、大人が責任をもって仲裁に入らなければいけません。
子どもは、未熟です。
大人が最終的には守ってくれるという『安心感』は、子どもの心の発達においてとても重要です。
自分を守ってくれる存在があってこそ、
自分のいけなかったことを認められるようになります。
すぐに声をかける必要はありません。
ただし、いつも大人が見てくれている安心感を子どもに感じさせるには、
『無視する』
のではなく
『見守る』
事が必要です。
ほどよい距離で見守る必要があるのです。
NG行動その3「兄弟の交流を減らす。」
これは、一見当たり前のようですが、
兄弟喧嘩の多い家では、いつ兄弟がけんかをするのか心配するあまり、
できる限り兄弟で過ごす時間を減らそうとする努力をしている家族は少なくありません。
これは、子どもに
「あなたたちは仲よくできない。」
「かかわらない方が良い。」
「自分たちで問題解決ができない」
というネガティブなメッセージとして伝わります。
兄弟喧嘩は、成長の過程で起こることです。
弟や妹が生まれれば、兄や姉は一人で独占していた愛情を奪われた気持ちになります。
実際に独占できる時間は減るため、あなたと過ごす時間が減ったように感じるのは当然です。
下の子は、上の子が自分よりも自由が多い(遊び、おかし、ゲームなど)とうらやましく思うのは当然です。
本当に些細なことで兄弟はケンカをします。
しかし、ケンカをしても仲直りができることを学ぶためにも、
兄弟喧嘩は、必要と言えます。
最後に、子どもは親の姿をとてもよくみています。
子どもに注意ばかりしていると、
兄弟もお互い相手に注意していいと思います。
逆にたくさん褒めていると、
お互いの良いところに目が向くようになります。
子どもの行動を変えたいときは、
まずは大人である私たちの行動を見直してみましょう。
必ず子どもも変化します。
では、皆様の子育てが少しでも楽になれば幸いです。
バイバイ(^^)/⁻⁻