他の子と比べてしまうのはなぜ?

ほかの子と比べてしまうのはなぜ?
心理士パパがやさしく解説
「つい、ほかの子と比べてしまう…」
「私の子どもあの子よりも背が低いな。」
「あの子ちゃんとあいさつできてる。私の子は・・・」
そんな自分に、モヤモヤしたり自己嫌悪を感じていませんか?
- うちの子は落ち着きがない
- あの子はもうできているのに
- どうして同じようにできないんだろう
子育てをしていると、こうした気持ちは誰にでも起こります。
でも実は、「比べてしまうこと」自体は悪いことではありません。
結論:比べてしまうのは自然。でもそのままだと苦しくなる
✔ 比べてしまうのは自然な心の働き
✔ ただし、そのままだと親も子も苦しくなる
だからこそ、
「比べる」から「理解する」へシフトすることが大切です。
なぜ人は比べてしまうのか?
人は本能的に「比較」をする生き物です。
世の中にたくさんの物や選択肢がある中から、常に比較して選択を考えるのは、無意識に毎日、毎分、毎秒している自然な思考です。
さらに、不安があるときほど、人は比較したくなるものです。
子育てでは特に、
・発達は順調?
・しつけは間違ってない?
・このままで大丈夫?
この不安は、まさに将来子どもに幸せになってほしいという願いから来ている不安です。子供が将来幸せになるかどうかの不安から、比較をしてしまうのです。
しかも、最近では各種SNSなどで数えきれないほどの情報があり、そもそも選択が難しくなっています。もっと言うと、正解とされる選択肢がたくさんあり、どうなると幸せになれるのかという正解がない中で、他者と比較して答えを見出すのはほとんど不可能な状況です。
それでも、子どもを想う気持ちから、ほかの子どもと比べてしまうのものです。
比べることのメリット・デメリット
■ メリット
- 発達の目安がわかる
- 気づきが増える
- 支援の必要性に気づける
■ デメリット
- 子どもを否定的に見てしまう
- イライラが増える
- 自己肯定感を下げてしまう
「できていない部分」にばかり目が向くと、関係が苦しくなります。
親がつらくなる理由
- なんでできないの?
- 自分の育て方が悪いのでは?
- 他の親はうまくやっているのに
こうした思考は、親の余裕を少しずつ奪います。
正解もなければ、未来もわからない、それでも他の子どもと比較して、できていない部分に目が向いてしまう。
この状態が、非常につらい状態であるのは想像できます。
子どもへの影響
・比べられている
・期待に応えられていない
・自分はダメなんだ
こう感じると、
- 自信がなくなる
- 挑戦しなくなる
- 甘えにくくなる
本来の力を発揮しにくくなります。
比べてしまうときの対処法
① 比べていることに気づく
「今、比べてるな」と気づくだけでOK。
何事も今の自分の状態や思考に気づくことから始まります。
気づかずにやっていることは変えることができません。
例えば、
無意識で足を組む癖がある人は、足を組む癖があることに気づき、実際に足を組んでいる状態になったときにそのことに気づかなければ直すことはできません。
② 比較を「情報」に変える
× なんでできないの?
○ まだこの段階なんだな
③ 子ども単体で見る
- この子のペースは?
- どこが伸びている?
- 何が好き?
④ 登山で考えてみる
× なんであの子はもう山頂にいるのに、この子はまだここなの?
〇 それぞれ違う登山ルートと標高にいるだけ。今はこの子の現在地を確認しよう。
・山は同じでも、ルート・装備・体力・天候が違う。
・「遅れている」ではなく「今いる地点が違う」。
・支援は「山頂へ急がせること」ではなく「今の標高に合ったサポート」。
臨床的に言い換えるなら
比較は“順位づけ”。
気づきは“現在地の把握”。
まとめ
- 比べてしまうのは自然
- 背景には「ちゃんと育てたい気持ち」がある
- 比較をし始めると親も子も苦しくなる
- 「比較」から「理解・現在地の把握」へシフトが大切
他の子どもと比較することはいけないと頭ではわかっている方がほとんどだと思います。それでも気になってしまうのには、理由があります。
焦らず、ゆっくりと、あなたと子どものオリジナルの子育てを探しましょう。
このブログでは、そのお手伝いをしたいと思っています。
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